光と音の響きを写すガラス 岩本吉隆個展レビュー

展覧会レビュー

2018月9月29日18時。

関西の空は午前中から雨が降っていた。台風24号が明日にでも京都を通過するだろう。

そんな中で、京都の繁華街、祇園から少し外れたモダンなビル内でアートイベントが行われていた。

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アートと日本酒と音楽

傘をさして、夜6時半の繁華街を人り歩いた。

Googleマップで検索した場所を探して客引きの声を無視しながら。

Y gion」の看板を探した。

雨も降っているせいもあるのか少し肌寒く感じる。

少し迷ったが、どうにかそれらしい建物を見つけた。暗くてよく見えないがコンクリート作りの灰色の建物。

看板もある。

 

灰色のビルのノレンをくぐり奥へと進む。

僕は、あまりエレベーターは好きじゃないので階段で4階までのぼる事にした。

ビルの中に入っても灰色の壁は続く。もちろん、階段も。

階段の天井はドーム状で、螺旋状の中心は水色っぽい細かいタイルだ。

 

そして、2階はギャラリーになっている。

ガラス越しに見える絵は、現代美術っぽい。

少し、気になったが中に誰も居ないのを確認したので上を目指した。

階段を上るにつれて、低音の響く音がおおきくなる。少し、蒸し暑く感じた。

Y gion」はクリエイティブ雑居ビルというコンセプトのもと作られているらしく、何でもかんでも詰め込んでる感じがある。

 

4階に着いた。

階段を、上り切るとすぐ目につくガラスのドクロが光っていた。岩本吉隆の作品だ。

展示フロアをさっと眺めた。壁面に中サイズの作品が7枚ほどと、小作品がきちっと5枚が3段ほど並んでいた。

となりに日本酒を飲める酒屋があり。

展示フロア中心でDJが音楽を流し、照明が光っていた。

なるほど、「アートと日本酒と音楽」

薄暗い照明の中、壁にはサイケデリックな色彩の抽象画(ガラスと色々混ぜまで出来ている)と、蝶をモチーフに描かれたガラス絵的なもの。

右の机に、新作のガラスで出来た「おちょこ」や「皿」が一つ一つ丁寧に置かれている。

 

公開制作中の作品と、奥の壁に映写機で投影しパフォーマンスしている。

現代美術作家、岩本吉隆

 

「今回の展示では、チームで動いていた。だから、いつも以上に気を張り大変だった」

と語る。

 

照明、DJのプロ達と共にこの空間を作り上げ。一夜のアートナイトを作った。

 

ガラスの「皿」や「おちょこ」については、蝋型を作り一つ一つ型を作ってからガラスチップを中に入れ焼き作る。

鋳造の作り方と似ている気がする。

絵の方は細かなガラスや特殊な反射を起こすフィルムを細かく切り。

特殊な絵の具を、垂らし水をかけ、ぼかしたり、偶然のにじみが作品となっているようだ。

抽象的な作品だが、石の結晶の気配を感じさせる。

壁面の抽象作品はどれも、ひし形にかけられていて、一点だけ六角形の物があった。

「結晶をイメージして作った」と作者は語る。

 

対して、蝶のモチーフの絵は特殊な絵の具で書き込まれている。

まるで、被写体がブレた様な印象の作品だ。一寸の虫にも五分の魂。

蝶の魂を書き写した様に感じる。

抽象化によって本質をとらえた作品と言える。

どことなく、ダミアン・ハーストやゲルハルト・リヒターっぽさを感じる。

多分、影響を受けているのだろう。

 

蝶の作品、いろいろなバージョンがある

 

 

公開制作のもよう

 

プロジェクターで壁に大きく映し出されていた蝶

 

岩本吉隆オフィシャルサイト http://yoshiiwamoto.com/4545714

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まとめ

この記事は、個人的な感想でできています。

レビューです。

 

作家の考えている事と違うことを言っているかもしれません。

感じたことを書き留めています。

そうゆう風に読んでください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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ウキツタカユキ

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