感覚を揺るがす作品体験!アニッシュ・カプーア in BEPPU

展覧会レビュー

こんにちは!

コツコツブログ書きのウキツです。

皆さん、イギリスの彫刻家、アニッシュ・カプーアの作品をご存知ですか?

 

有名なのは、ステンレスの球体を変形させ周りの景色を映し出し見せる作品や、作品の中に入って体感する作品ですね。

 

日本にアニッシュ・カプーアの作品はいくつか所蔵されています。
金沢の21世紀美術館や福岡市立美術館です。

 

今回、見に行ったのはin BEPPUでの展示でした。

前からアニッシュ・カプーアについて知っていた事もあり、写真でみる限り規模が大きくて作品の中に入っていく感じなど、とても体験してみたいと思っていました。

 

始めて作品を見に行けたこと、そして感動したことをレポートしたいと思います。

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アニッシュ・カプーアってどんな人?

アニッシュ・カプーア

アニッシュ・カプーア | ANISH KAPOOR
1954年インド・ムンバイ生まれ。ロンドン在住。ホーンシー・カレッジ・オブ・アート (1973-77年) の後、ロンドン・チェルシー・スクール・オブ・アート大学院 (1977-78年) で学ぶ。近年の主な個展に、ヴェルサイユ宮殿 (2015年) 、 『リヴァイアサン』 グラン・パレ (パリ、2011年) 、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ (ロンドン、2009年) など。恒久設置されたコミッション作品に、シカゴ ミレニアム・パークの 『クラウド・ゲイト』 (2004年) 、ロンドン オリンピック・パークの 『オービット』 (2012年) 、世界初の空気注入による可動式コンサートホール 『アーク・ノヴァ』 (2013年) など。第44回ヴェネツィア・ビエンナーレ (1990年) ではイギリスを代表し、デュエミラ賞を受賞。1991年、ターナー賞受賞。 2011年、高松宮殿下記念世界文化賞受賞。2013年、文化貢献に対してナイトの称号を授与される。2017年にはジェネシス賞を受賞。

出典:アニッシュ・カプーア  in BEPPU 

インド人イギリスの彫刻家です。

これまでも本や写真で作品を見ていましたが、実物の作品を見るのは初めてでした。

前の晩なかなか寝付けないほどでした。

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in BEPPUってどんなアートイベントなの?

in BEPPUは別府市で行われる現代美術展!

アニッシュ・カプーア in BEPPU HP

『in BEPPU』 とは国際的に活躍する1組のアーティストを招き、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭です。

今年で3年目に突入!

以前は混浴温泉世界という現代美術展らしいです。

混用温泉世界 HP

in BEPPU の会場は別府公園

会場は別府駅からほど近い別府公園です。一歳半の子連れでも余裕で歩ける距離にあります!

京都の公園には見ない、西洋風な柵がる公園ですね。

僕は、目的のアニッシュ・カプーアの作品しか見ませでした。

 

公園はかなり広々としていて、ちょうど高校生のブラスバンド部の大会が近くであったみたいです。
展覧会場まで、ブラスバンドの演奏が聴こえてきていました。

表と裏、内と外、光と陰の作品

この看板も良かったです

アニッシュ・カプーアの初期作品(学生の時)は、チープな石膏を使ったり廃材やゴミを作品として展示していたそうです。

一度インドに帰った時に、作品を見つめ直すことが出来たらしく。
帰ってからは代表的な作品、顔料を用いたシンプルや抽象彫刻を作りました。
そして、この作品からカプーアの、人生は一転しました。

ある賞をきっかけに、周りから作品説明をしてくれるようになったと言うのです。
それまでは「自分が作品をみんなに説明しなきゃ!」という風に思っていたらしいです。

 

その後、作品は巨大化していきます。
見るものではなく、作品の中に入って体感する作品へと変化していったのです。

Void Pavillon Ⅴ

Void Pavillon Ⅴ(ボイドパビリオン5) という作品です。

「空虚な建物 5」 という意味のタイトルがつけられています。

この作品は、建物から全て別府公園にて製作されたものだそうです。

内側に入り中の空間を「内と外、表と裏」を体感できるものです。

99%光を吸収する「黒」を開発したカプーアの作品が中に入ってます。
普段、僕たちの目は光を通じて「物の距離や大きさ」を測っています。

しかし、光を吸収してしまう「黒」で覆われた作品はどう見えると思いますか?

 

目の前にすぐあるような、ずっと奥まで空いている穴のような。

全く、距離感や量感が通用しない。

不思議な空間に入ることができます。

 

内部の写真撮影は禁止です。

コンセプト・オブ・ハピネス_アニッシュ・カプーア の崩壊概論展

特設のギャラリーがあります。

中にあるのは、アクリルのドローイング数点赤いシリコンとガーゼで出来ている壁掛けの彫刻作品が数です。

 

薄いガーゼから滲み出る、赤いシリコン、ガーゼの中に見えるグロテクス差を感じるシリコンの塊。

「中にある、うくごめくパワーを表現している」

 

この作品は別府にあっているとカプーア氏が言っていたようです。(無料ツアーの説明より)

別府の下にある暑い温泉やその下のマグマのことを言っていますね。

Sky Mirror

最後に、スカイミラー

「空を地上に下ろす」という作品です。


遠目からは、まるで広場に異空間への入り口がぽっかりと空いたように、「空」が写し出されてます。

仏教思想を感じさせます。

今回の展示では五メートルの大きさの作品で日本では初公開だそうです。

映像で語るられる印象的な言葉

アニッシュ・カプーアのドキュメンタリー映像で印象に残っていることをまとめました。

「妥協は無しだ、出来ないという言葉はこれから使うな」
当たり前のことを言っていますが、制作スタッフとの会話の映像の一コマです。

「まさか自分がアーティストになるとは思ってなかった」

「ある時をきっかけに人生が変わった、それまでは自分が作品の説明をしなければいけないと思っていたのに、それ以降、周りが作品の説明を自分にしてくれるようになった」

「作品にはあまり意味が無い、作品の裏に何かありそうだな?どうなってるんだろう?と想像力を働かせたいだけ」

日本でアニッシュ・カプーア の作品を見れる場所

金沢21世紀美術館 

出典:金沢21世紀美術館

 

福岡市立美術館

出典:福岡市立美術館

 

 

などで、見ることができるようです。

美術館の所蔵作品は、海外から借りていることもあるので観にいく場合は事前に確認しましょう!

番外編 熱々 別府温泉!!

作品を見た後は、温泉街へ
一度、別府駅に戻ってからバスに乗って鉄輪(かんなわ)という停留所まで行きます。(別府公園にも停留所があり戻る必要が無かった!)

降りるとそこは温泉街です。
硫黄の匂いと、ぬるい空気が漂漂います。
標高が高い場所なので風も吹いていて、10月末のこの時期は少し肌寒く感じることもありました。

温泉を飲める場所です。

散歩していると、無料の足湯と足蒸しがありました。

足湯

足湯は、程よい暑さで一日中歩き回った棒のような足をほぐすことができました。

足蒸し

足蒸しの方は、湯気を使って足だけサウナ状態にするものです。

濡れるのが嫌な人は、こちらがおすすめですね。

 

そして、温泉

なのですが、無料の温泉
「熱の湯」というか公共の浴場に行きました。
しかし、ここはとてもおすすめできません。

まず入るなりすぐ脱衣所と、風呂場。

風呂場には、桶しか無く。
ほかに何もありません。

極め付けは、温泉の温度でした。

熱すぎ!

結局、僕と一歳半の子供は水で薄めたお湯を桶でかけてさっさと済ませてるしかありませんでした。

無料の意味がよく分かりました。

温泉街にはいくつも、温泉に入れる場所があります。
相場は無料から500円大体300円が多いようなので、僕らのようにケチらず入った方が良いと思います。

宿泊は友達の家にお邪魔したので経費はかかっていません。
(一軒家の家には、温泉が絶えず供給されていてわざわざ銭湯に行かなくても良かった!)

鉄輪温泉お宿サイトはこちら

行き帰りの交通は?

出展:wikipedia

別府への行き方は、色々あると思います。
僕らは山陽新幹線(みずほの詳細はこちら!)と特急ソニック(883系SONIC(ソニック)詳細ページはこちら!)に乗って移動しました。

山陽新幹線は大阪から小倉まで問題なく移動しました。

ホームでの乗り換えも一度ホームを上がって、連絡通路を渡りソニックのホームまでスムーズ迷わず行けます。

ソニックは、古い特急なのでしょう。
とても横揺れが激しく、普段乗り物酔いをしない妻が気持ち悪くなっていました。


内装のメタリックな感じが三半規管を刺激くるのではないか?と考えていました。
ソニックに乗る際は心して下さい。

 

まとめ

アニッシュカプーアの作品についてと、別府温泉について書きましたがいかがだったでしょうか?

 

「感覚を揺るがす作品」が展示されていて、子供も楽しんでみることができました。

 

次、この規模の展示を日本で観れるのはいつか分かりません!

なのでこのタイミング!

アニッシュカプーアの作品に触れてみるのはいかがでしょうか?

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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ウキツタカユキ

芸術の展覧会レビュー、芸術活動に関する人、好きな事コツコツと続ける方法を考える記事を書きます。

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