私の目に映るもの
生い茂る木の葉
涼しげに流れる水
力を宿した土
どこまでもこの声を届けてくれる風
断片的に映るもの
空は黒く
川も濁り
海は荒れ
山は崩れる
背中に生えた私の木も
枯れ始め
自給自足の日々にも疲れ
そのうち私の目には何も映らなくなるのでしょうか
何億年も先
この星の全ては土に還ります
マントルに飲み込まれ
全て一つになってしまうのだから
今を精一杯生きるのです
ちょっと解説
この詩は2016年9月25日に、彫刻のために考えたものでした。
作品展示の際は、縦書きで紙にプリントしたものと作品を一緒に展示しました。