「祖母」

詩という備忘録

いつの頃だったか

記憶があやふや

私が幼い頃のことである

私の記念日が近く ある月

祖母が何やら隠し事をしていることに

私は気づいた

気づかなくてもいいのに

私は気づいた

幼い私は

何か探偵めいた きもちになり

家中のクローゼットを調べた

出て来た物は

以前、欲しがっていた

プラスチックのオモチャだった

「見つかってもうたなあ」

と、祖母が私に笑いかける

私はその瞬間の事を今でも

覚えている

苦い記憶として深く脳に刻まれた

なぜか、泣いた

嬉しく、悲しく、申し訳ない気持ちと

後悔と、

しらないふりをする事を覚えた

日であった

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ちょい解説

2017年5月15日

祖母の米寿の年に書いたものです。

祖母と言えば、この記憶がよみがえります。

自分の誕生日まで知らんふりしとけば良かったなーと、後悔したんです。

詩という備忘録
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ウキツタカユキ

芸術の展覧会レビュー、芸術活動に関する人、好きな事コツコツと続ける方法を考える記事を書きます。

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