インドネシア共和国、ジョグジャカルタ市
1996年、小学校6年生の時にへ行った事がある。
僕が始めて石彫に触れたのは、おそらくボロブドゥール遺跡に行った時だろう。
その巨大さに圧倒された。小学6年生と言っても小さいし体に対してもデカかった!
ボロブドゥール遺跡とは、立体曼荼羅とよく呼ばれるピラミッド型の遺跡。仏教の地獄界から順番に回廊が作られてる。
幻想的な雰囲気が漂う巨大な遺跡だ。
そこは、1日で見て回るには勿体無いほどの、長い年月を感じる空気があった。
ジョグジャカルタへの道のり
その頃住んでいたのは、インドネシア共和国の5つの島の1つジャワ島。
ジャワ島のバンドン市より高速電車に乗りジョグジャカルタ市まで行った。
ジョクジャカルタは、インドネシアの古都、日本でいう京都みたいな場所だ。
朝早く、父と僕、日本から遊びに来てくれた3つ年上の従兄弟の三人で電車に乗りバンドン市内の駅から出発した。
その頃、バンドン市には駅が一箇所しかなかった。(記憶ではそうだ・・)
Google mapで調べると、電車で約7時間ほどかかるとされている。
確か、夕方にジョクジャカルタ市街についてた。
その日はホテルに泊まり、次の日ボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院を見に行った。
山のような遺跡
この遺跡の面白みの一つは地中に埋まっている部分があると言う事だ!
仏教でいう地獄界を表したレリーフが、彫られている階層らしい。
出典:Wikipediaより
このエピソードを父から聞いて、「なんとロマンに溢れた代物なんだー!」と子供ながらに思った。
地獄界は、見えないように埋めるなんて!
この様なレリーフが5階分ずっと続いている。
おそらく大人の足でも1日では見て回れないほどの長さなので、子供の僕は一回部分だけ走って見た回ったことを覚えている。
しかもこのレリーフは物語になっているらしい。次回行くときは始めから見て見たい。
そんな、レリーフの階を上がるにつれて、だんだん天に登るような感覚になった気がした。
中心の丸い部分は、レリーフの壁がなく解放的な場所になる。
ストゥーパと呼ばれる鐘型の石でできたドームの中に釈迦如来像が掘られている。安山岩(マグマが冷えて固まった石、花崗岩よりかは硬くはないと思う)で出来ているとはいえ、長い時間がかかった彫刻群だ。
ドームの真ん中にある特別でかいストゥーパ。その中にも巨大な仏像があるそうだ。
見ることはできない、それがまた子供の想像力を働かせるた。
インドネシアでの発見と発展
本物を見に行くとその場所や人物からの影響を受け、知らぬ間に自分の人生につなげようとする。
これは大切なことだと思う。
自分(自我)というものは、他人からの影響を受けて出来上がる。
(自己紹介をするときに、自分と関係している何かを使うだろう。OOに所属しているOOです。とか、OOが趣味です。とか、それは他から影響を受けた事や状況を説明しているだけ)
小さい頃は、親の影響が大きい。ボロブドゥールに行たこと100%父の影響だったし。
それをどう、育てていくかは自分で選択していくことが出来ると思っている。
この頃の影響が石彫家に弟子入りすることに繋がったのだろう。
影響を受けたことを忘れて、知らずの間に自分で選択しているように錯覚して。
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