こんにちは、先日のことなのですが!
用事があって、京都駅周辺をウロウロしていました。
なんとなく、HOTEL ANTEROOM KYOTOまで足を伸ばしてギャラリー見に行いきました。
その日は、雨のしとしと降る日で寒くなる前でした。
ある私は、外出して気が向けばギャラリーに入ってしまう癖があります。
この日も、用事を済ませて帰る途中でした。
アンテルームのギャラリーは、以前も見に行ったことがあり同じ展覧会を期待していたのです。
いい意味で、期待を裏切られます。
その日開催されていた展覧会は、母校の主宰するものでした。
4人の作家中3人知っている人で、入って左のスペースには、同じ学科の先輩が展示されていました。
木彫の彫刻家、花岡伸宏さんの作品です。未完成っぽく見えるのですが、それが狙いなのでしょう。
多分、ですが。いいのか、悪いのかと問いかけるのではなく、あるがままを受け入れるとどう見えるでしょうか。ただの彫刻行為、制作、仕事のあとを見ているのです。あとは、人それぞれ感じるままに何を感じるのか!私は、この作品から感じるものは、世の中完全なものは無い、人間はもちろん完成されたものなど存在しないというようなメッセージを感じます。木材、布、畳、鉄など様々な素材で出来ている部分は、どうでしょうか。世の中の多様性(私は最近の都合の良い言葉に聞こえるのですが)である、とでも感じてみましょう。
今回、初めて見ました。日本画家なのでしょうか。しかし、他との違いは、絵のパネルを回り込みながら見るという部分です。
インスタレーション作品を多く発表されている、小出麻代さん。奥の壁の作品は写真のようですが、布地にインサスしているような作品でした。ガラスに写っている作品もあり、手前にあるガラスの作品は、天井から小枝と金属が吊るされており回転しています。たまにガラスに金属が接触して音が鳴る。
とても、面白いなと思う作品です。
女性なのに、カッコ良いセンスのある真面目な雰囲気の作品。マルセル・デュシャンやアンディーウォーホールの匂いを感じます。
廊下の壁、ずっと奥まで作品が飾られています。作品は、三つ。
地図の詳細図(位置)と文章と、リトグラフで書かれた絵の三つで一つの作品という構成。
リトグラフの技術が高くて良いと思います。とても、それだけで作品になる。
そこに、概念芸術っぽい物を一緒に展示している感じです。
この日は、時間が十分では無かったので深く考えるところまで出来ませんでした。
さて、今回はこの4名の作品展でした。
「日日の観測者」という、展覧会テーマにそった作品、確かにと思うと思うところもありました。
観測者。ということは、日々の出来ごとを日々作品にまとめていく者達の展覧会といいうことなのでしょう。
「私も、頑張らなければ」と思い直すきっかけをもらえた展覧会でした。
現代美術がお好きな方はぜひ。
京都精華大学企画展「日日(にちにち)の観察者」
グラフィックデザイン:芝野健太
企画:伊藤まゆみ(京都精華大学展示コミュニケーションセンター特任講師)
時間|11時〜21時
場所|ホテル アンテルーム 京都 |GALLERY 9.5
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番
TEL |075-681-5656
主催|京都精華大学
入場料|無料
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