今年で8回目のBIWAKOビエンナーレ
その裏側を少し覗く機会を美術家・石川雷太さんの搬入手伝いに行った時です。
石川雷太さんの手伝い
2018年のBIWAKOビエンナーレに出品している、美術家の石川雷太さんの搬入手伝いに行きました。
搬入2日目の1番忙しい日に、手伝いに行けてほんと良かったです。
というのも、ビエンナーレの搬入手伝いなんてなかなか行けませんからね。
体験として、僕の記憶に残しておくべき事柄でした。
滋賀県は近江八幡へ!
出典:BIWAKOビエンナーレ
搬入場所は滋賀県の近江八幡という地域の『近江八幡まちや倶楽部』 300年近くの歴史を持つ西勝酒造の旧工場跡地です。
京都駅から約1時間ほどで近江八幡駅に着きました。
近江八幡の町並みは、京都と同じように町家が多く存在しています。
あまり人が居ない分、古さの趣がよく出ている町です。 郵便局も色々な雑貨の店になっていました。
会場に着く前、日牟禮八幡宮に立ち寄りました。 そして、ここの苔付き灯篭がすごかった!
苔の付き具合が、長い年月を感じさせます。 素晴らしい!! 雨が降っていたので、苔の緑がよく輝いて見えます。
BIWAKOビエンナーレ
琵琶湖ビエンナーレは、数年前から知っていたのです。
しかし、今まで実際行くことはありませんでした。
神戸ビエンナーレの方が有名な印象で少し規模か小さのかなと思っていたからです。
今回、石川さんの搬入会場はメイン会場の一つ、古い酒蔵が会場になっていました。
その雰囲気が、ものすごく良いんです。 展示作業を始めた、石川雷太さん。 さて、どんな風になるのでしょう!?
どちらの国の作家なのか、聞くのを忘れてました・・・。
ただ、繊細な作品を制作されています。 始める前の他の作家への気配り。
どんな感じになるのか。 他の作家への影響の無いことを説明していたようです。
奥の二人は、AWAYA/あわ屋(福島正知・奥野裕美子)というグループで活動なされている二人です。
石川雷太の作品
石川さんの作る作品は、メッセージ性が強い。
そして、タブー視されている事柄をあえてテーマにしているように思います。
『根本にはシュルレアリズムの影響がある』 『そして、学生時代通っていた学校の学長がモノ派の先生だったこともあり、かなりモノ派の影響が強くある』 と教えてくれました。
そんな作品の手伝い
いつも通り、タンカン(単管とは建築資材のこと)を使っていますね。
石川雷太作品はタンカンそのものも作品の一部、タンカンだけの作品も存在します。 タンカンを組んでいきます。
タンカンも単なる支持体や背景ではなく作品の一部とのことで、きっちりと組んでいきました!!
それから、色々あって・・・。 詳細は、実際に見に行って確認するべき! なので、写真は自粛します。 作品の一部です。
文字がずらっと並んでいます。全文を読むとメッセージ強いです。
ふと、この記事を書いていて思いました。
これって美術なのか?
僕の美術の認識は、文字の知識が無い者でもその物を知覚(見る)する事で、感覚的(なんとなく)にその内容が分かるもの(絵、写真の様に見るだけで分かる)もしくは、形によって分かるもの。
という風に考えています。(狭いとは思うが、一応こうする)
となると、石川さんの作品はどうか?
文字を読めない人には、内容までは伝わらない。
しかし、展示の仕方でそれを埋められるのか?というところが、僕の疑問点でした。
完成は見に行かないといけないです。
石川さん自身、『やってる事が美術かどうか分からなくなる時がある、だけどそれで良いと思っている』 と、
朝に立ち寄った。 和菓子屋さんで、お茶を飲みつつ話していたのを思い出しました。
美術作品だけではない
石川雷太さんの作風は、展示作品だけではない。
音も使う場合もある、ライブをする事もある。 という、特殊な作家です。
以前見たことがあるパフォーマンスでは、展示作品の前で鉄板にスピーカーを取り付け、マイクの出力にエフェクターを取り付け、ドラム缶や、タンカン、鉄板を鉄の棒で擦ったり叩いたりする。
すると、なんと音の重なるエフェクトによって何重にも、鉄の擦れる音や叩く音が会場に響きわたる。
一見すると、ノイズの様だが、なぜか落ち着き、もっと聞きたいという思いが湧き出てくるので不思議でした。
このように、展示だけでなく音のサンプリングなどを駆使して何かを表現もする作家でもあるのです。
そして、僕はまだ見たことはなのだけれど、ライブもされているらしです。 いつか機会があれば見てみたい。
きっと、想像のつかないしかけが待っているはずです。
RAITA ISIKAWAオフィシャルサイト http://erehwon.jpn.org/raita_ishikawa/
BIWAKO BIENNALE きざし~BEYOND
会期 2018年09月15日(土)~11月11日(日) 会場 滋賀県近江八幡旧市街 時間・休場日 10:00~17:00、火曜日定休 入場チケットが要ります。
詳しくは BIWAKO BIENNALE ホームページへ https://energyfield.org/biwakobiennale/
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